SWITCH Vol.33 No.3 コム・デ・ギャルソン川久保玲ロングインタビューの事など
2015/02/28

最近「SWITCH」が面白い。昨日買った3月号の特集は、コムデギャルソン川久保玲のロングインタビューだ。前号は、アラーキーをモチーフにした、ホンマタカシのたのしい写真特集だった。
なかなかいいじゃないか。
私個人の好みにフィットしただけかもしれないので、万人にオススメしようっていう姿勢ではないけど。
雑誌にはいろいろあるが、私の好きな雑誌はこういう「特集モノ」のアート系カルチャー誌なので、とても嬉しい。
最近は情報に対して金払おう、って思えることが、もう殆ど無いから。
今回のSWITCHの中で、川久保玲インタビューの中でも語られていた事で、「インターネットでは伝わらない」と言ったフレーズがあった。
服がネットで買われる時代だ。雑誌などの紙媒体がバンバン廃刊になる時代だ。
インタビューするSWITCH編集長も、川久保玲も同様に、新鮮な魅力を作り続けなければ、若い人に望まれなくなって、紙(媒体)はなくなってしまう。といった言葉もあった。
情報媒体の価値とはなにか?
それが「鮮度とボリュームと更新性」であるならば、それはもうWEBが最先端だ。
紙やTVなどの従来の情報媒体は、もう勝てないだろう。
コム・デ・ギャルソンの服やお店、SWITCHのような雑誌が私達に提供しようとしているのは「情報」ではないし、鮮度が高い最新のトレンドや、網羅性の高いボリュームのあるリストやアーカイブでもないだろう。
「情報」を乗せて走る車として、インターネットはとても優秀だ。
コミュニケーションを図る手段としても素晴らしい。
私はインターネットが好きだ。スラムの黒人の子供における、ショーウィンドウの中のトランペットみたいな感じで好きだ。いい歳の大人になってもまだ好きだ。
パープルのオリヴィエ・ザームも言っていたけど、『雑誌の本質は「スモールコミュニティ」の形成』だ。ファッションだってそうだと思うし、そうあってほしいと思う。
能動的にコミットしたくなる「スモールコミュニティ」の存在価値の高さといったら、もう超大事なわけで、特に全国・全世界に点在するカルチャー的マイノリティーの少年少女にとってはもう「約束の場所」みたいなものだ。
WEBの掲示板やSNSが、そんな少年少女の橋渡しをする時代になったわけだけど、その「約束の場所」自体を作り出すのが、それこそ、コム・デ・ギャルソンのような服だし、雑誌の役目なんじゃないかと思うわけっすよ。
だから、まあアレだ、SWITCHパブリッシングさん、頑張ってください。
思いつきでわーって書いたけど、書いてることわかる?
あと、今回のSWITCHは、ギャルソンの「Six」全8冊が全ページ掲載されててすごいよ。
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