どうでもよくない、クソどうでもいい仕事の話
2021/06/11
日本に暮らす全ての世代が知っているコンテンツって何だろう、と考えた時に思い浮かんだのは「サザエさん」でした。
子供からおじいちゃんおばあちゃんまで知ってるはず。サザエさん。
サザエさんの時代設定を仮に1970~80年代としましょう。今から40~50年前です。およそ半世紀前ですね。
知ってますか?海山商事。
マスオさんと波平さん、あと、アナゴさんが勤める会社です。
「サザエさん」を観たことがある方、ぜひ思い出して欲しいのですが、マスオさんやアナゴさん、波平さん達の会社のデスクの上には、何があるでしょうか?
何もねえんすよ。少なくともPCは無いですよ。半世紀前だし。
パソコンもインターネットも、メールもチャットもZOOMも無い時代のオフィスワークと、今のオフィスワーク(むしろリモートワーク)とを比べた時、その作業効率って100倍くらい良くなってると思いません?
製造やクリエイティヴの仕事の生産効率も200倍くらい良くなってると思うんです。
私がもう10年くらい前から疑問に思い続けては忘れ、ふと思い出しては、やっぱり無かったことにしようとしている考えがあります。
なぜ日本人の仕事は、なぜ俺達の仕事量は減ってないんだろう。
いつまで生産性を向上せよ、とか言われてるんでしょうかね?
日曜日の夕方、テレビに海山商事が映ると観てしまいます。
こいつら何の仕事してんだろう?と。
「新型コロナウイルスの影響で」と、何でもかんでもそいつのせいにしてますが、世界の大きな流れとして情報革命は起こり、デジタル化され、人工知能が発達し、っていう世の中で、いま私たちは何らかの「仕事」をすることで社会と接続しています。
私はちょうど一年前から完全に在宅でリモートワークです。もちろん全社でリモートワークなので30人くらいいる同僚もリモートワークです。
で、生産性はどうか?良くなりましたよ。
業績はどうか?良くなってますよ。
問題はあるか?マジで無い。
っていう状況です。もっと早くやるべきだった、とすら思います。
しかし、でリモートワークに転換した企業で離職率が上がっている、とかいうトピックを今日聞きましてね。
おそらく、まあ大手で、とにかく毎年がっつり新卒入れて、無駄な管理職が多いとこで、そういうとこの若手社員がやめてくんだろうな、と思います。「なんか、仕事ないな。。。俺、必要?」という感じで。
どこがそうだとか、俺は違うぞ、とかは言いませんが、
世の中には「クソどうでもいい仕事」というのが確実にある。なくても全然かまわないし、逆に無くしたほうが世のためになる仕事というのがある。確実にある。ていうか、知ってる。
そういうの「ブルシットジョブ」って言うんですって。
なぜ、そんな仕事が存在するのか?要らないじゃん。
…って思うじゃん?
経営者や管理職の人ならわかると思いますが、無理やりにでも仕事を作んないといけない時ってありますよね?私も経験ありますが、まさに「クソどうでもいい仕事作ってんなぁ」と思いますし、それをやらされている人も、やはり薄々「ああ、これ、クソどうでもいい仕事なんだろうなぁ。」って気づいています。でもね、俺たちはやるんだ!これには意味がある!という事にしたい!そういう事にしないと都合が悪いんだよ!もうこの話はするな!
という事です。
という事で、そんなからくりをわかりやすく説明してくれる、デヴィッド・グレーバー著『ブルシット・ジョブークソどうでもいい仕事の理論』という本があって、その本を読むのも面倒なので、解説動画があったのでこちらをぜひご覧ください。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
▼著者ご本人様による解説動画