やわらかワゴンRになることなかれ
おださんの1回目は、上野動物園のパンダのシャンシャン動画を教えていただき、以降、私もちょくちょく観るようになりました。私の暮らしにの中に、また一つ楽しみが増えました。ありがとうございます、おださん。
そんなパンダ好きのおださんからの2回目の投稿はこれだ。
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おはようございます。
先日友人と話していたのですが、「だんだん年齢を重ねていくと美味しい焼肉とかは数枚でいい」という人生の先人たちの言葉が身に染みるよねと。
いやいや美味しい焼肉いっぱい食べたいじゃん!でも来た時「お~!」ってなるけど帰り意外ともたれてない?
とかヤイヤイやってまして。
「この現象をなんと名付けよう」まで行ったのですがまだ納得のいくネーミングが出ておりません。
なんかいいのあるかなぁの火曜日の朝です。
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この人は、朝から一体何を考えているのでしょうか。
しかしながら、この感じ、よくわかります。
私も年齢を重ねるごとに、段階的にそうなってきています。
まず、ラーメンの上に豚肉のから揚げが乗ったパーコー麺が食えなくなり、ケンタッキーのパーティーバーレルを一人で食えなくなり、ピザハットの直火焼テリマヨチキンのLが食えなくなり、といった感じです。
もちろん焼肉もです。最近では、脂っこい豚トロは敬遠しがちです。
しかしながら、いざメニューを目の前にすると「今日は全然いける!」と、なんの根拠もエビデンスもないまま、勢いだけで注文してしまう。なんなんでしょうかこれは。バカなのでしょうか?
大阪の岸和田に「だんじり祭り」というお祭りがあります。
こういうやつです。
普通の住宅街や市街地でこういうやつを引きずり回す祭りです。民家や電柱、角の商店に突っ込んだりします。この調子なので、もちろん怪我人もでます。
危ない。これは危ない。
危ないから、来年はやめよう。
やめなくてもいいから、ちょっと安全に配慮して、あの引っ張ってるお神輿みたいなやつ、なんとかしよう。
素材を柔らかくしたらどうか?ウレタン素材にしたらどうか?
え?素材の問題じゃない?じゃあサイズを小さくしよう。
せめて一回り小さくしようか。
道の角を曲がり切れるくらいの、例えばワゴンRくらいの大きさにしようか。
じゃあ、ウレタンでコーティングしたワゴンアールをみんなで引っ張ろう。
いや、たくさんの人があんな風に無理に引っ張るから危ないわけだから、人数も少なくしよう。
っていうか、引っ張るのやめません?
代表の人がそのワゴンRを運転すればいいんじゃないかな?
さて、リスク回避の果てに、このような展開になったこれは果たして「だんじり」でしょうか?
いいえ、これは「やわらかワゴンR」です。
大人の焼肉は、上等なものを数枚食べるで良しとする。
まあこれはこれで、ひとつの楽しみ方だとは思います。
しかし、焼肉というイベントの満足度は「食う量に比例する」と私は今でも思っています。
確かに、加齢に伴って、多量の焼肉は胃にダメージを受けますが、そのダメージというリスクを回避しようと、あれこれと小細工をしてはいけません。なぜなら、「だんじり」が「やわらかワゴンR」になってしまうからです。
大人の焼肉は、リスクと隣り合わせです。
毎年毎年、同じ電柱にぶつかってしまうのです。
しかし、リスクを恐れずに、食べ放題90分に取り組む背中を若者達に見せるのも大人の役目のひとつだと、私は思います。
おださん、リスクを承知で駆り立てられる焼肉は「だんじり」です。
これからも引き続き、だんじってください。