イーゴン自治区

作ってみよう、プレイリスト(3)

2021/07/02
3回目です。前回の更新のあと、何度も聞き返して大きく変更をしました。こねくり回しましたよ。
その軌跡をご報告したいと思います。

<これまでの経緯>



途中まで組んだプレイリストをSpotifyで再現して、何度も繰り返し聞いてみる。

恋愛をテーマにした曲だけの10曲プレイリストの一発目にaikoの「ハニーメモリー」。最後には天才バンドの名曲「君が誰かの彼女になりくさっても」を移動させた。
リストの最初と最後をかなり強力な“しみったれ失恋ソング”でサンドイッチにした構成だ。

別れで始まり、別れで終わる。救いがない。

これ恋愛ソングプレイリストとしてどうなんだ?
もう一回考え直したほうがいいんじゃないか?

プレイリストというのは何回も聴きたくなるのが正義。
緩急やネガポジの波があってもいいけど、できればポジティブ寄りなものを作りたい。


あと、やっぱり日本の恋愛ソングの巨星、aikoの曲をリストに入れてしまう事にどうしても抗いたくなってしまう。王道を歩けない、私のひねくれた自意識が邪魔をする。


例えば、私が高校のバスケ部の監督だとする。選手たちは個性豊かで魅力的な連中ではあるが、いまひとつ戦績が芳しくない。何とかして勝ちたい、勝たせてやりたい。監督である私がそう願う事は当然であり、それこそが私の仕事である。

「よしみんな、一回集まれ」
私は練習中の選手たちをコートの真ん中に集めた。

「聞いてくれ、俺はお前らを勝たせたい。そのためなら何でもするつもりだ。」
車座になった選手たちは私の突然の言葉にお互いに顔を見合わせた。

「今日からチームメイトが一人増える。」
私は強力な助っ人プレイヤーを招聘したのだ。これでこのチームも高みを目指せる。

「紹介しよう。おーい、入ってくれ!」
選手たちのざわつきが大きなどよめきに変わる。

「さあ、みんなに自己紹介してくれ。」
「ハジメマシテ、スコッティ・ピッペン、デス。」


ピッペンだ。
アーカンソー州出身。身長203cm。
シカゴ・ブルズで活躍した、史上最高のスモールフォワードだ。



私の恋愛プレイリストにとって、aikoはピッペンなのだ。
高校バスケのチームにピッペンはいけない。ダメだ。




選手たちは口をそろえてこう言った。

「監督、俺らやれますよ!ピッペン無しだって。」
「見ててくださいよ、ピッペンなんか居なくても勝ってやりますよ。」

私は自分を恥じた。私は選手たちを信じていなかったのかもしれない。私自身のこともだ。

「みんな、すまない。俺が間違ってたかもしれない」
涙ぐむ私を選手たちは囲む。

「お前ら・・・。そこまで言うなら、やってみろ!」
「監督、やってやりますよ!なあみんな!」「おう!」



ということで、aiko「ハニーメモリー」はリストから削除。
こうなると、つり合いが取れなくなるのが天才バンドだ。すまないが今回はお前も要らん。削除。


ごめんなさい、ちょっとピッペンのくだりが長くなりすぎたので、続きはまた次回(4)で書きます。すみません。


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