イーゴン自治区

ファミリー

2008/10/12
この3連休、友人の結婚式に行った妻の留守がもたらした「自由な時間」をもてあましながら、この日記を書いている。

先月、我が家のすぐ前のアパートの角部屋に妹が引っ越してきた。
その7つ歳の離れた妹は、いつのまにか大人になっていた。
私の記憶の中での彼女は「蛍の墓」の節子のような少女だった。
私は自分の放蕩のせいで、彼女の思春期や青春や、そういった時期に全くそばにいなかった。
気が付いたら大人の妹。そんなわけで、未来の人間が急に会いにきたような妙な感覚が、彼女に対しては未だに消えずにいる。

引越しにあたって、住む所を世話してやるくらいなんて事ないぜ、まかせろよ。
という兄貴らしさで事は済んだ。

急に始まった我がファミリーの小さな生活。
帰りの遅い私を差し置いて、妻と妹は、偶然同じ町の徒歩圏内で働き、晩ご飯のおすそ分けで行ったり来たり。向いのアパートのベランダの妹と、我が家の2階のベランダの妻が洗濯物を取り込んでいる。

私は夫であり、兄である。
放蕩は終わった。
今必要なのは安定感と彼女達を守れる力か。

この三連休、妻は友人の結婚式で留守である。

そんな中、明日父が私達を訪ねて、田舎からやってくる。
全く知らなかったのだが、父の伯父が都内に居るらしく、その伯父さんのお見舞いだそうだ。
その人は戦後、ダイレクトメールの配送ビジネスの先駆けのような事で財をなした富豪のようで、父がまだ若くてやんちゃな頃、よく面倒を見てもらったそうだ。

私の知らない親戚の見舞いに来る父。
縁もゆかりもないこんな街で、仮設キャンプのように東京に集まる我が一族。

なんかもう、私の家族は、どこにでも住めるね。ジプシーだわ。

妻が帰る頃、親父も引っ越してくる、なんて言いださなきゃいいが。

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