インターネットが"使える"時代に1999年の映画をみる

2023/02/18
氷河期世代、ブランクジェネレーション、Xジェネレーション。失われた20年。
私も、そんなふうに括られている世代の一人です。1978年生まれ。うまどし。

空白の世代、失われた世代。
そんなふうに言われている事は知っていましたが、正直なところ、うまく実感ができていませんでした。
いわゆる「マクロな視点」っていうの?そういう感じの、自分のポジションを俯瞰で捉えてみるということをあまりしたことがないので、よくわかんなかったんです。
まあ、そんなことをやる必要がなかったんでしょうね。


私は20歳の時に1999年でした。

1999年には、こんな映画が公開されていました。
・マトリックス(ウォシャウスキー)
・ファイトクラブ(フィンチャー)
・アイズ・ワイド・シャット(キューブリック)
・ポーラX(カラックス)
・39 刑法第三十九条(森田芳光)
・ニンゲン合格(黒沢清)
・大いなる幻影(黒沢清)

これらはこの年に公開された映画のごくごく一部ですが、やばいんすよこの年。
他にも、凄いのがいっぱい公開された年なんですけどね →1999年日本公開映画(wiki)


最近、この頃にみた映画の意味がリアリティを伴って思い出されるというか、ああ、そういうことだったのか、と腑に落ちる感覚がよくあります。いまから20年以上前の映画なのになんで今頃、と思いますが、ひょっとしたらこれが「映画体験」というものなのかな、と思っています。つまり、いい映画って20年以上経ってもなお考えさせられる「強度」を持ったものなのかもしれません。

さっき挙げた映画は、今、かなり現実に近いというか、当時よりもリアリティを持って観てしまう人も多いんじゃないかなと思います。

「ファイトクラブ」やフィンチャー映画なんて、いま深堀りすると色々わかって面白そうです。

あの当時の映画の観方と、いまの観方で圧倒的に違うのは、インターネットの有無です。
1本の映画を鑑賞するにしても、関連作品情報や作家や出演者の背景、題材となった史実など、あらゆる関連情報を誰でも調べることができます。
映画を見た後に、そういう情報の広げかたができるようになったのは最近だと思います、インターネット内の情報が拡充され、データベースとして成熟してきたことによって、ようやっとできるようになった楽しみ方。


なので、「インターネットあり」の状況で、もう一度20年前の映画を観て見ようと思います。
調べながら観て行きますので、なにか形になったら、このブログにも書いていきます。

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