さようなら、クソそもそも野郎
2023/06/29

毎朝朝ごはんを作るってことは、食べ終わったあとにお皿を洗って、拭いて、片付けるまでの作業がセットである。
毎日毎日やってても、後片付けってのは面倒だ。エブリデイ面倒、エブリィタイム面倒、オールウェイズ面倒、である。私が朝ごはんを作るようになったのは、せいぜい3年くらい前からだ。
やり出した頃は、「そもそも、朝ごはんって必要なのかなぁ?」とか「そもそも、出来合いのモノを買って食べた方がトータルでコスパ良くない?」とか、そういった屁理屈をこねる「クソそもそも野郎」だった。やりたくなかったからだ。面倒だったからだ。
しかし、そんな「クソそもそも野郎」はある日気がつく。
この面倒を今まで当たり前のようにずーっと妻に押し付けていた事にだ。
私はこんな面倒をずっとやってきた人に対して「そもそもこんな作業自体いらなくない?」とか言ってしまっていた、もう死にたい。
私は毎朝朝ごはんの準備と後片付けをするが、後片付けが面倒くさい。面倒だ面倒だと思いながらやるのがむしろ大事だ。
私はちゃんと面倒くさいと思っている。
面倒を噛み締める。何度も何度も噛み締める。何百回か噛んだら、その面倒の向こう側でほのかに甘い味とかしてくるんじゃないかな?と期待してみたりもする。
クリエイティブでありたい、生産的であるべきだ、効率的ならなおさらいいぞと、ずっと思って生きてきたけど、ちょっと違うかもしんないと、今は思ってる。
エブリデイは面倒でいい。