劇光仮面4巻。U-NEXTで読んだ。

2023/11/02
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U-NEXTで漫画「劇光仮面4巻」を買って読んだ。
U-NEXTは、動画のサブスクでもあるが、電子書籍も買って読める。漫画も新書も小説もある。無料のもある。最高。
私は週刊誌とかも買わないし、漫画を読むことが少ない。でも単行本が出ると買う漫画がいくつかあって、その一つに「劇光仮面」というのがある。「シグルイ」とか「覚悟のススメ」の山口貴由先生の最新作である。
ざっくり言うと異常にストイックな特撮マニアの話で、実人生で特撮ヒーローを体現しようとしている人たちを描いているのだけれど、本当にヒーローを再現してしまうと暴行、傷害、器物破損、場合によっては殺傷事件になる可能性がある。当たり前だ。でも彼らは現実とフィクションの境目を超えずに、しかし求道的にこだわって生きている。そんな主人公たちの謎の熱気と迫力が、読んでいるこっちとの温度差なんてお構いなしに誌面から圧を掛けてくる。ヤバい漫画。


最初のほうは、そんな彼らの「理想と現実」が描かれている。主人公を含む登場人物は大学の特撮サークルの仲間で、彼らが30代の社会人になって、仕事とか人間関係とかいろいろあるけど、特撮コスプレもまだやってる、みたいな感じなんだけど、第3巻の終盤に「理想と現実」というか、「あっち側とこっち側」の境目がぶっ壊れるような出来事が起こって、3巻は終わる。で、4巻でさらにぶっ飛んだ事になっていました。
あまり見たことのない類の漫画なので、なんとも形容しにくいですが、とても面白いと思っています。続きが読みたい。

以前、「ダンジョン飯」という異世界系グルメ漫画を読んだことがあるんですが、現実にはない架空の食材(モンスターの肉とか)で作られた料理が出てくるのですが、意外とそれが美味しそうなんです。読み終わってぼんやりと「さっきのあれ喰いたいなぁ」とか思ってしまって、いやいやちょっと待てと。この謎の食欲は何だと。出口のない、報われない食欲。
っていう、ありもしない食べ物に食欲を搔き立てられたことに、ちょっと怖くなったというか虚しくなった、ということがありました。↓アニメにもなってますね



フィクションに没入することで、何かの「境目」を超えてしまうことはあるなぁ、と思うのですが、「劇光仮面」は作品自体のテーマもそういう事だし、実際に読んでるこっちも境目を超えさせられる感じがして、なんとも言えない「違和感」があります。ネットフリックスでみた「The OA」っていう海外ドラマも、同じような越境感があるなあと思っています。




以上だ。
もうすぐ年末だね。一年はあっという間だ。