ヒューマンエラーのこと

2024/01/09
 直近の厚労省の公表データを見ると、労働災害の発生原因は80%以上が「ヒューマンエラー」との事だ。労働災害というのは仕事中の事故による怪我や死亡、または、労働環境が原因の疾病や死亡のこと。それらの8割以上がヒューマンエラー。
なお、今度は国交省のデータを見てみると、自動車事故の発生原因は97%がヒューマンエラー。ほぼヒューマンエラー。機械の誤作動やシステムエラーではなく、ヒューマンエラー。
私はよくこのような公的な集計・統計データを見る。ググれば転がっているので、誰でも拾える。
例えば、都道府県別の観光宿泊客の数と年次の推移とか、結婚式の数とか、こども食堂の数とか、ある特定の国家試験の毎年の受験者数とか、エリアごとのコンビニの数、歯科クリニックの数、介護施設や病院の数、ふるさと納税額の推移など。
こういうデータは面白い。面白いうえに、こういう数字はマーケティングのお仕事をする時にも結構使える。
ざっくりとした市場の規模感と関連する業界の景気の調子がわかるので、企画案の判断材料にもなるし、アイデアの源泉にもなる。あと、こういうオフィシャルな数字を知っていると、商談や会議の場で謎の説得力を帯びた存在でいる事ができる。やはりファクトは強い。主観的な好みでしか評価できない人って結構いるから。ファクトは便利だ。
さて、ヒューマンエラーの話に戻そう。
人工知能が人間の仕事を奪うとかなんとか言われて久しいが、そもそも人間の仕事とは何だったかを考えてみる。
ひょっとして、全部とは言わないが、人間の仕事の半分以上は人間が起こした「ヒューマンエラー」の後始末だったりして、と、考えた。
終わらない尻拭いの連鎖が、我々人間の営みの宿命だとすれば、これは途方もないマッチポンプだ。
あらゆる仕事は誰かの「課題解決」になっている。そうでなければそれは仕事ではなく趣味だろう。ということはつまり、仕事というのは、ヒューマンエラーの賜物と言えなくもない。
人間は間違える、人間は揉める。
人間は迷惑をかけるし、人間は失敗する。
だから働け。仕事はまだある。