イーゴン自治区

進め、ビート。

2009/03/21
▼ワールズエンド•スーパーノヴァ


ひとそれぞれに、人生のテーマソングみたいなもんがあると思うんですが、
私にとってこの曲は、たぶんそのひとつです。

私がかつてロクに働かず、だらしなく過ごしていたときにリリースされた曲です。

さしずめ「イーゴン ニート期」のエンディングテーマ、です。

20代半ばにさしかかったころ、頭の中が、
「夢」と「欲望」と「めんどくさい」でパンパンになっていて、
「現実」という要素が入り込む隙間なんてこれッぽっちもなかった。

自分は何にでもなれる!
今の俺は本当の自分じゃない!
今は、あの夢への準備期間だ!

という解釈で人生を生きていた時期。
一方で、「現実」と「社会」と「とはいえ今の俺」を俯瞰でみている自分もいて、
覚めた感覚で「どうせ」と、絶望すらしていた。

夢をモノにするには、まずベッドから出て
夢からさめなきゃいかんぜよ。
と、当時誰かから言われたのを思い出す。

でもなかなかベッドから出られずに、
二度寝をくりかえしていたんですよ、実際。
いまでもそうかもしれないね。
二度寝の癖がなかなか治らない。

そんな中、この、くるりの曲は、ベッドの中の私を焦らせた。

もう、パジャマやらスウェットの格好のまんまでいいから、
とりあえず玄関をでて、具体的にはじめよう。
なんでもいいから、はじめなきゃと思った。

玄関を出ると、世界は退屈だった。
世界はめんどうだった。
世界は自分を必要としていなかった。

ベッドの中で見ていた世界はもうとっくに終わっていて、
新しい世界が、実はもう、とっくに始まっていた。

あらら、どうしたもんだろうか。
とはいえ、また二度寝の床にもぐりこむわけにもいかず、
仕方なく、この新しい世界で、一枚のレシートのような存在として
始めなきゃいけない。

そして、新しく始めるにあたって、またこのくるりの曲が必要になった。
決して明るくない口調でも、「どこまでもいける」と言って欲しかった。

行けるわけがない。
もう終わったんだ。

そんなことはわかってる。
それでも、「どこまでも行ける」と、言って欲しかった。
ビートにのって、どこまでも行ける。

これから色んなことがあるだろう。
面倒な事やら、やりきれない事。
それでも、笑える事だってあるに違いない。

そんな風に真顔で嘘っぱちをついてでも
どこまでも行ってやろう、と思わせてくれた曲。

そして、そして、
その次のテーマソングはこれだった。

▼ロックンロール


それでも君は笑いつづける。何事もなかった顔して。
僕はただそれを受け止めて、
いつか止めた時間を元に戻すよ。


この部分!
この「止めた時間を元に戻すよ」ってとこが一番大事。

あのビートはまだゆっくり進んでいるから
今は何事もなかった顔でいよう。
でも、あの時止めた時間は、きっといつか元に戻すのさ。


コメントをどうぞ。 現在4件

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越前

当時ダフトパンクかと思った。

2009/03/22 (Sun) 13:06

mackie

グッと来た 涙腺も緩んだ 

2009/03/22 (Sun) 12:56

イーゴン

そう!グッと来い!
みんなグッと来いよ!

2009/03/22 (Sun) 00:21

マキ

グッときた。

2009/03/21 (Sat) 22:49