よろしく哀愁

2009/03/23
課長島耕作と並行して、
その作者の弘兼憲史先生が出してる本も読んでいる。

貸借対照表とか損益計算書とか
キャッシュフローとか
マクロ経済だミクロ経済だ
円高だ円安だ
マネーサプライだ
単利だ複利だ

とか、そういうやつ。

いわゆる、ビジネスマンの必須科目の初歩の初歩。

数字の本、経営の本、
つまり、お金の本。
島耕作と一緒におさらいしてるかんじの、やさしい本。

こいつがすこぶるわかりやすい。

私は、ことのほか数字が苦手で、
どうにかして数字と触れ合わずに生きて行きたかったのだけども、でも、わかるようになってくると、意外とこういうのもつまらなくないな、なんて思ったりする。

はいはい、こんな感じね。
ルールはだいたいわかったよ。
なんて具合に晴れやかな気分になれる。

社会は、損得勘定で回っている。
つまり、世界は欲望で回っている。
例外は無いみたいだ。

あらゆる会社組織は利益追求を目的とし、やはりこれにも例外はなさそうだ。

そしてもっとも重要なポイントは、
私はこのルールとサイクルの只中にいるという事。

超おもしろい。
何をどうやって利益を増やすか、
その金を使って何をどうするか。

そんなルールに基づくサイクルが、この社会そのものであり、ほとんどの人間のドラマが含まれている。

家族も生き甲斐も
冠婚葬祭も
文化や芸術や思想さえも。
政治も戦争も宗教も飲み込む。恋と友情は別かもね。

でも、大抵の事はそのサイクルとおおいに関係している。


こんな事を思いながら、
いつもの下北沢を歩くと、
なぜだかやけに、
もう、この下北沢は、自分には関係の無い街のように思えた。

もう自分には必要の無い場所かもしれない、なんて思った。

いままでここで、どんな風にしてたかも、あんまり思い出せない。

歳を重ねて、変わっていく事は悪い事じゃない。
むしろ素晴らしい事。

でも、ほんの少しだけにがい。
なんだ、これが
哀愁ってやつ?


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