もてる距離と、インターネットについて

2009/06/20
舞台に向いている俳優と映像に向いている俳優は、違うらしい。
つまり、お客さまや観覧者に対して、その俳優の存在やパーフォーマンスを発揮する際に、舞台で表現したほうが魅力的な人と、映像で表現した場合がいいという人、という分類があるようです。

これは、俳優に限った事ではなく、私達個人にも当てはまると思う。

会う回数を重ねるごとに、魅力的に感じる人。
一目ぼれするほどのチャーミングではあるが、じっくり話すとそうでもない人
ベッドだけの関係の人
職場や学校では面白いが、休みの日に遊ぶと死ぬほどつまんない奴。
または、その逆もしかり。

コミュニケーションにおいて、その人の魅力が最大値になる「距離」というのがある。

タレントさんだとわかりやすいかもしれないね。
宝塚ではカリスマだったが、テレビではそうでもない人や、
ラジオではものすごい人気だが、テレビではそうでもない人
テレビでは人気者だけど、街で見るとオーラが全く無い人
逆にテレビでは馬鹿にされているが、実物を見ると圧倒的にスター感のある人

などなど。

コミュニケーションの方法が多様化しているこの時代で、
自分を最大限に活かす方法というのが、やはりあるような気がする。
それぞれに向いているメディアやツールというのもあると思う。

私は、こういう考えのベースの上に「個人メディア」というものの解釈があります。
様々な表現方法やコミュニケーションのスタイルがある中で、
「私にはインターネットが向いているな。」と思っています。
人との距離感と温度感の具合が丁度いいのでしょうね。

今週始めた「イチャンネル」ですが、これは面白い。

実はこの「イチャンネル」に投稿やコメントの書き込みがあると、逐一私のケータイにメールが届きます。このイーゴン自治区も、コメントが書き込まれたら、私のケータイにメールが届くように設定しています。
今週は、いつもケータイがブルブルなりっぱなしでした。

いいなと思ったのが、いろんな人の生活が、自分の生活と同時進行で進んでいるという事を体感できるという事。
なんか、みなさんがずっと同じ部屋の中いるような感覚があってとても面白いです。

こういうものこそが、ずっと私が欲しかったメディアなのです。
みんなの書き込みによって更新され、なおかつ、使用者同士のコミュニケーションも生まれる。

素晴らしいですね。 ああ、素晴らしい。
全く、インターネットは楽しいのである。



■以下、私の「インターネット」に関する見解

4年目のインターネット報告
意味も時代も飛び越えてくれ
再編集THEワールド
集合知
アンディ・モデル
立川談志モデル
ストップ・疎遠!
寂しいブログ
黄色いビジネス書
掲示板が出来ましたよ
コンシューマー・なんとか。

Comments 4

コメント、まだ無し。

のぶ

同感です。私の目に触れていない場所で、何かが動いてるという実感がありませんでした。
当然そんなことなくって、私が見ようが見ていまいが、みんな楽しそうに日々の生活に向き合っているのだと当たり前の事に最近の自治区に気づかされましたよ。

2009/06/20 (Sat) 14:43

ケルン

なんだかなんでも無い事なのに、すごい事に気づいてしまった様な気分です。

僕らの裏側で世界は動いているし、またその逆も然り、世界が動いている間に、この自治区内の片隅でひとつのコミュニケーションが起きている。

でもイーゴンさんはインターネットの中でも現実世界でも、素敵な方である事は間違いないですね。

何だか女子みたいな発言で恐縮ですw

2009/06/20 (Sat) 15:35

イーゴン

>ケルンちゃん
>のぶちゃん

ありがとうございます。

みんな楽しそうに暮らしていて、そこに相互に関係してゆく事で楽しみを共有できる。

楽しさ増殖システムですね。

「ストップ疎遠」の着地点はシンプルに「会う」という事でOKみたいですね。
それを持続させ、共振させるのが「イチャンネル」という位置付けでしょうかね。

私個人も、この1ヵ月を通してわかった事があります。
何かを表現したいという気持ちの根源は、「侘しさ」や「寂しさ」への反動なのです。



2009/06/21 (Sun) 14:04

コンバット越前

個人的にはストップ疎遠キャンペーンの後にね、なんかこうグッと来る何かはありました。
会社と家の往復で世界が狭まっている時に体験できたというのはとてもありがたかったです。

で、それと平行してブログを観るとまたちょっと違って見えてくる。
そういうのが面白いなと思いました。

でもこれって会うからどうの、という事柄は二次的なものであり、それはあくまでもメインでも無く、ネットの向こうに面白いヤツがいる!なんだこれ!みたいな場を個人がみんなが提供できるという事ですよね。

僕がネットを始めた時は28800bpsとかいう糞みたいな速度でやってたりしたんですが結局人と人を繋ぐバイパス、という趣旨は変わってねえな、と。
限定100枚自費リリースした海外のアーティストのメアドにメール出したら帰ってきたとか、そういうのがやっぱり楽しかったし嬉しかった。
自分の世界を広げる為のツール、俺にとってはネットってそういうもんかな、と思います。

ブログは自分の武器を持ちだした上で「どうよ?」的な個人的な発信をしていけるのが良いですね。そこに万人が食いつく餌があれば食い付くし、ニッチで熱い話題があればニッチな人はガッツリ食い付くし、そういう話題を提供できる技量があれば世界を広げていける、という所に久しぶりに可能性を感じた次第。

ネットは終わったと個人的には思っていましたが自治区には期待しています。がんばれ!

2009/06/21 (Sun) 18:33




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