イーゴン自治区

くそマガ

2009/07/12
こいつぁは本物だぜ。と思う人物がいる。
私にだけ「おもんまん」の愛称で親しまれている彼だ。
そう、ミスター図画工作こと、大原大次郎その人である。

これまで、そりゃあ紆余曲折の試行錯誤があったのだろうとは思われるが、私が知る限りの彼の仕事は、クラフト感溢れるオモロカッコ良い作風で、私もずっと気にしつつ、誌面やCD屋などで彼の仕事を見るに付け「ほほう。」とニヤニヤしていたものである。
彼と同世代の私としては、彼がこれまでビジュアルを学び、制作して行く過程で、Macの呪縛やらTOMATOの誘惑やら、3DCGやら、グルーヴィジョンやらと、さぞいろいろな罠があっただろうな、という事を想像してしまう。
しかしながらのオンリーワンスタイル。見事なサバイブである。

さて、「三つ子の魂、百まで」という言葉がある。
彼の魂の変遷について、私は計り知ることは出来ないが、きっと本当に子供の頃からこうで、思春期もこんな感じで、これからもこのまんまなのだろうな、という感じが、やはりする。作って作って作り倒すのだろう。

私は彼のファンなので、これから彼がまた新しいものをつくり、どんどん進化して変わって行く過程や、それでもここは変わらないんだぜ!という道のりを楽しむことが出来て、結構うれしい。


そんな彼は現在「ZINE」を作っているらしく、そいつがどうやらとても魅力的な匂いをさせているようだ。
私は、この事に懐かしさと新鮮さをいっぺんに感じた。


私はド田舎の子だ。あのころ、常に新しい情報にハングリーで、例えば街にアメリカの進駐軍が来たとしたら、隣の町まで裸足でジープを追いかけるような子供だった。ほとんど焼け野原みたいだった。
でも、そんなところでもタフな奴等もいて、欲しい情報は貪欲にかき集め、足りないものは自分で作るぜ!という気概のある仲間がいた。
中でも「MISO」ってやつがいて、田舎でたった一人でグラフィティを描き、スケートボードに乗っていた。
すごく影響を受けた。私が10代のときに一番影響を受けたのが彼だ。
MISOの家の勉強部屋の押入れの中には全面にびっしりとグラフィティやら落書きやらが書かれていた。私も自宅の押入れで宅録をし、絵を描き、ビデオや写真を撮リためていた。
他にも周りにはそんな連中が何人かいた。満足にPCもケータイもインターネットもない頃。自分達で作って楽しむのがあたりまえだった。ZINEやTシャツ、MIXTAPEやビデオも作った。絵や写真や雑誌を白黒コピーを切り貼りしたりして、できそうな事は何でもやった。あれが「カルチャー」というやつだった、と、今でも思う。


今、おもんまんが「ZINE」を作っている。
私にとって、これはとても刺激的な出来事だ。


(※右下のあたりにある「正直言って最近HipHopが心配です」というのが気になる)

あの頃を確かめたり懐かしんだりするのとは違う距離感をもって、今の自分の「カルチャー」を形にしてみるのって、考えただけですごくワクワクする。
今、頭とポケットの中身を全部を使ったら、一体どんな事ができるのだろう。

おもんまんが新しく作ったZINEは「MOZINE」というタイトルだが、彼もかつて子供の頃に「少年くそマガジン」というZINEを作っていて、仲間たちの間で「くそマガ」の愛称で親しまれ、回し読みされていたようだ。
「くそマガ」については、おもんまんのサイトで詳しいことが書いてあります。

そんな大原大次郎の「ZINE」が手に入るかもしれません。
7月10日から12日まで、渋谷区神宮前で開かれているZINEのフェス「ZINE's MATE」にて1000円にて販売しているみたい。
部数に限りがあるので入手困難必至だぜ!

こいつは私も超がつくほど欲しいところなのだが、それ以上に、
この件で私は、おもんまんに大切な事に気付かされた。

「Do It Yourself!」という事だ。
「Do It Yourself!」という事なのだ。


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