私のJAZZの愉しみ方

2009/10/04
私はJazzのスタンダードナンバー、「枯葉」が好きで、
いろんな人の「枯葉」を探してよく聞くのですが、
たまたまYouTubeで見つけた浅川太平トリオの「枯葉」が超カッコいいので、
ここで、ご紹介いたします。

私は特に言うほどのJazzファンというわけではないのですが、
割とよく聞きます。
あまり足は運ばないのですが、Jazz喫茶とかも好きですよ。
下北沢の「マサコ」とか行ったね。
そんな「マサコ」も先月、ついに56年の歴史に幕を閉じてしまった。
とても残念だ。

まぁ、そんな感じでね、私は「枯葉」を聞きつづけているのですが、
こういうのって、落語に似てて、例えば落語って、古典と新作があって、
古典というのはJazzでいうとスタンダードナンバーで、
新作は、そのまんまブランニューって意味ですね。

「饅頭こわい」や「寿限無」、「死神」なんかは、どスタンダード。
Jazzでいうところの「モーニン」や「ラウンドアバウトミッドナイト」といった感じかな。
「枯葉」はさしずめ「頭山」といったあたりでしょうか。

「饅頭こわい」というスタンダードひとつとっても、
噺家によって噺の膨らませ方が異なります。
Jazzも同じで、スタンダードをやっても、プレイヤーによって展開が違ってくる。

この例え、わかりづれぇか。

ともかくね、そういう面白みですね。
というわけで、下に三つ「枯葉」をご紹介しますよ。
上からオーソドックスなタイプ、下に行くほどアヴァンギャルドになります。

■Chet Baker & Paul Desmondの場合


■Bill Evans Trioの場合


■浅川太平トリオの場合

(↑2分34秒から超カッコよくなります)

といった感じです。

それにしても、日本のJazzは、オリジナルではないので、
アイデンティティの問題からか、初期から前衛性を持たざるをえなかった
という奇異な背景があると思うんですが、
こういう形で結実している演奏を聞くと、捨てたもんじゃないなと思います。
日本のJazzはスリリングでいいね。

それにしても、この「枯葉」って白人系の人が演奏する事が多いけど、
やっぱ、元がフランスのシャンソンだからかな。
Jazzは黒人の土俵だから、っていうこととかも関係するのかな?
なんて、歴史や社会背景を勘ぐるのもまた一興といったところです。

この辺もまた落語と似てて、
関西の上方落語と江戸落語の関係性や違いを楽しむ、みたいなね。


ともあれ今後、私は浅川太平トリオをマークして行きます。

あと、さようなら「マサコ」。

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