さむいから。

2009/12/19
故郷では雪が降り出したようだが、東京はまだだ。
私は新潟の生まれなので、雪をみるとなんだか懐かしいような、切ないような、憂鬱なような、いわゆる「メランコリック」とう言葉が似合う気分になる。

私は冬が大嫌いで、雪も大嫌いだ。寒いからだ。それ以上の理由は必要ない。寒いのが嫌いなのだ。
だから私は、基本的には故郷の気候風土が嫌いで、できる事ならば、今後雪を観ることなく、このまま長生きして死んでいきたい。

ドイツに哲学者が多いのは、寒さに由来するという話を聞いた事がある。寒いから家に閉じこもって、ああでも無いこうでも無いと考える。考え込む。それが「哲学の土壌」を育んだのだという。

新潟県に漫画家が多いのもおそらく同様の理屈であって、寒いから、こたつで育まれた文化だといえる。
日本で2番目に大きな規模のコミケがあるのも新潟のようだ。新潟県民におけるオタク成分の含有率が高いのも、やはり寒さに起因するような気がする。寒いから、家でごそごそするわけだ。

私は、いわゆるオタクが嫌いだ。秋葉原も嫌いだ。これは理屈じゃなく、生理的なものだ。なんか駄目なのだ。
だから、故郷・新潟と私自身の関係が心配だ。
年中曇っていて、寒くて雪も多くて、オタクも増えてて、あと、日本酒も体質に合わない。

でも新潟が嫌いかというとそうでもない。割と好きだ。
考えると大嫌い。でも感覚的には好き。

たぶん、新潟県民の、新潟に対する感情ってこういう屈折がどこかあるような気がする。

今日は寒かったから、ちょっとそんな事を思っただけ。

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