アニメとJAZZ

2010/02/23
ビル・エヴァンスは、アルバムの中でディズニーアニメの曲をカバーしてて、それがまた、私が彼を好きな理由の一つなんですがね。
「不思議の国のアリス」や「白雪姫」の曲をやってたりします。

演奏するモチーフのチョイスが、きっと白人である彼がジャズをやるということに、何か大きくかかわっているような気がします。

子供が見るようなアニメのテーマソングを、ジャズミュージシャンが演奏する。
ビル・エヴァンスがアニメの曲を演奏するのをきいて、わたしは「なるほど、ジャズっていうのは、解釈とアプローチ、つまり、音楽による音楽自体の批評である。」と、勘付いたわけです。

私はきっとそういうのが好きなんでしょうね。

映画をもってして映画を批評するゴダールやタランティーノ。
アートをもってしてアートを批評するデュシャンやウォーホル。
音楽をもってして音楽を批評する多くのJAZZミュージシャンやHIPHOPの連中。

多くの蓄積と歴史の上に生れ落ちた、
一種の「もう新しいのなんかねぇよ!」
という諦観でひねりだした新しい表現。


ところで、話は戻りますが、アニメとジャズね。
最近YOUTUBEでこんなのを発見しました。


▼「もののけ姫より アシタカとサン」演奏・編曲 野口茜


「ANI JAZZ COMBO」っていうCDが出ているようです。
演奏はすごくいい感じです。でも「アニジャズコンボ」って。
ネーミングがださい。

ともあれ、結構いい感じの出来栄えです。
3拍子でスウィングする感じと控えめなリスニングドラムが、ビル・エヴァンス・トリオの「ワルツ・フォー・デヴィー」っぽいですね。

ちなみに、元曲はこちら。



参考資料としていかに、ディズニーとビル・エヴァンスのものも貼っておきます。

▼「白雪姫より いつか王子様が」


▼「いつか王子様が」ビル・エヴァンス




私は、野口茜さんを応援します。

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