神聖かまってちゃん 渋谷O-nest
2010/02/28
2月18日に渋谷O-nestで行われた、神聖かまってちゃんのライブ映像。
私がここ2ヶ月くらいマークしている、この「神聖かまってちゃん」。
曲を聴けば聴くほど、動画をみればみるほどハマってしまう。
このライブ映像で演奏されているのは「怒鳴るゆめ」という曲。
演奏も、去年のものと比べるとちょっと上手になって、安定感があるように見える。それがパワーダウンなのかソフィスティケイトなのかは置いといて、やっぱりバンドというのは衝動ありきで成立するものなんだな、と思う。
演奏がうまくなろうと、客あしらいがうまくなろうと、そのバンドの真ん中の「患部」は残るんだな、と思う。
パフォーマンスとしての奇行を愛好するファンも多かろうと思うが、絶対彼らはこれからうまく商品化されてゆくと思うし、彼らのように、「インターネットの奥の方」から、価値観も作法もそのままに「外側の社会」に溢れ出てしまったようなエポックな存在が、音楽っていう表現と商品をもってして社会にコミットしてゆく姿には鳥肌が立つ思いだ。
「死ねよ」という言葉。
2ちゃんねるとか、ネットの中でよく見る言葉。
ネットの中で、匿名で行われるコミュニケーションでは、よくこういった強い言葉が冗談のように使われる。
「死ねよw」「氏ねよw」
こういう言葉が今、文字ではなくて、マイクを通じ、アンプを通じ、実際の空気を通じて私たちの耳に届いてしまった。
今までの日本のロックやパンクのバンドが持つことができなかった、残酷で強度のある言葉を、今は彼らだけが持っているんじゃないかと思う。
▼その「死ね!」はこちら。
初の国産グランジ。おめでとうございます。