「渡良瀬」/板橋文夫
2010/05/11

こないだ犬飼からもらったCD。
ジャズピアニストの板橋文夫の「渡良瀬」というアルバム。
10年くらい前に、「孔雀」って映画があったんですけどね、
クリストファー・ドイルが監督で、浅野忠信が主演のやつ。
超人的な記憶力をもつ青年の話なんですがね、
まぁ、ストーリーは全然面白くないですよ。
画はスタイリッシュなドイル節ですけど。
個人的にこの映画は好きでして、
特にサウンドトラックが結構好きだったんです。
で、このサントラを作ったのが「板橋文夫」って人だって事で、名前だけはかろうじて記憶にあったんですよ。
でもどんな人かは知らなくてね。
この「渡良瀬」は、犬飼の中で名盤とされているアルバムで、
超フェイバリットらしいんですよ。
という事で、頂きました。犬飼ありがとう。
早速聴いているんですが、なかなか面白いです。
決してポップでもスウィンギンでもグルーヴィーでもないです。
ファンキーでもなければアヴァンギャルドでもないっす。
ピアノソロ7曲のアルバムでした。
いやぁ、こいつはね、ジャズなの?って感じです。
結構エモーショナルな演奏スタイルですね。
もう、なんかね、指と鍵盤がくっついちゃった酔っぱらいが泥酔して弾いているような音楽です。そして何よりも感じたのが、ジャズ的なスウィング感はあんまり無くて、むしろビート感の強いガンガン前に行く感じのピアノです。
これ結構気に入って聴いているんですが、ジャズっていうか板橋文夫っていうジャンルな気がする。聴いてると、かれこれ10年以上聴いていなかった、映画「孔雀」のサントラの曲を一気に思い出して、「ああ、あの感じあの感じだ!」といった、具合です。
でも、なんかね、皆さんにはあんまりオススメは出来ないんじゃないかなぁって思います。
だってこれ、クールでもなければポップでもないんだもん。
ねぇ?犬飼君。