ガソリンの揺れ方
1個200円でしか売れなかった品物のクオリティを高めて、
その1個を1万円とか、10万円とかにしてゆく。
技術をあげて、単価を上げて、ステータスを得てゆく。
これが「職人さん」のサクセスだ。
簡単に言うと、
その手で良い物を作って、金を手に入れる。
「芸術家さん」もそうかもしれない。
「工場長」だとちょっと違う。
良いものを作る技術を積み重ねて、品物の価値を高める事は
職人さんや芸術家さんと同じかもしれない。
でも「工場長」は、品物をたくさんの人に買ってもらいたい。
価値あるものを作る「職人さん」の技術は必要だが、
材料費は安くして、高く売れる価値のある品物を、
たくさん作ってたくさん売る事ができると、
工場は大きくなって、金が手に入る。
これが「工場長」のサクセスだ。
簡単にいうと、
優れた品物を、安く沢山作って売って、金を手に入れる。
「松下」や「ホンダ」や「トヨタ」がそうかもしれない。
「ビジネスマン」は品物を作らないかもしれないけど、
価値そのものをつくるのが仕事だ。
工場長に優れた職人さんを見つけて来て紹介料をもらい、
同時に職人さんの仕事を見つけてあげる。
松茸が余って売れない国で松茸を買い、
松茸が高くて買えない国でちょっと安く売る。
ニーズを見つけて、上手にマッチングさせる。
誰も損をせず、みんな得をする。
その成果が大きいほど「ビジネスマン」にとっての
成功となり、結果的にお金が手に入る。
こういうのが「ビジネスマン」のサクセスか。
薩長同盟の「坂本龍馬」がこれだ。
いろんなプロセスがあり、いろんな成功がある。
それぞれに違った仕事であり、違うやりがいがある。
「お金」と同時に手に入る成果もそれぞれ違う。
でも、成功すれば「お金」はどっちみち手に入る。
それぞれの「成果」と「お金」の両方を、
いっぺんに考えられるかどうか、ってのが結構大事だ。
「お金」は「成果」を得るためのガソリンだからね。
この「お金」というガソリンの事を、変に斜めに見ずに、
素直にまっすぐに考える事が大事だ。
これは本当に大事な事だ。